海が(さらに)緑色になる前に、グリーン経済の構築を
Blasiak, Robert, (2013). 海が(さらに)緑色になる前に、グリーン経済の構築を. ourworld.unu.edu, n/a-n/a
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Article
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Sub-type Website article Author Blasiak, Robert Title 海が(さらに)緑色になる前に、グリーン経済の構築を Appearing in ourworld.unu.edu Publication Date 2013-08-21 Place of Publication Tokyo Publisher United Nations University Start page n/a End page n/a Language jpn Abstract 2013年7月初め、文字通り鮮やかな緑色に変色した海を映した衝撃的な映像が登場し始めた。藻が寄せ集まったネバネバした固まりは重みと厚みを帯び、緑色の波が沿岸に打ち寄せ、数マイル先の沖合まで広がっている。海岸さえも藻に覆われており、中国の沿岸の街、青島市はブルドーザーを使って7000トンの藻を撤去している。 この6年間、青島の沿岸沖では藻類ブルームが毎年生じているが、今年の発生範囲は2万8900平方キロメートルを超えた。これはベルギーの面積とほぼ同じであり、2008年の最大記録の2倍以上である。 このような大規模な藻類ブルームは、化学肥料の大量流出との関連が示されてきた。多くの場合、流出源は下水や農地からの流出液である。藻の大量発生は水中の酸素レベルを急変させるため、魚類が窒息し、カキなどの不動生物が死に、全生態系が崩壊してしまう。その結果、世界各地の河川デルタや沿岸海域では、デッドゾーンが形成されている。 生態系の復元力とポジティブな変化を起こそうとする地域社会の力は、楽観主義を生む原動力である。国あるいは世界的な政策の話し合いが行き詰まった場合でも、ダイナミックな行動がボトムアップ式に構築され、地域レベルでの成功例や教訓が次第に話し合いの場に供給される可能性がある。 実際のところ、破滅的と思われる崩壊状況から再生する生態系の復元力は感動的だ。藻類ブルームとデッドゾーンに話題を戻すと、肥料の過剰使用によって黒海にデッドゾーンが生まれたことがある。1991年のソビエト連邦崩壊による肥料使用の大幅な減少と、協調的な国際努力により、10年もしないうちにデッドゾーンはほとんど消失した。かつては非細菌性の生命体が一切存在しなかった領域に、今では魚類資源が回復し、漁業は同地域の経済における主要部門となった。 UNBIS Thesaurus ECONOMICS
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Citation counts Search Google Scholar Access Statistics: 723 Abstract Views - Detailed Statistics Created: Fri, 17 Feb 2017, 17:01:57 JST by Dunbar, William on behalf of UNU IAS