倫理と環境:コスタリカの教訓

Blasiak, Robert, (2011). 倫理と環境:コスタリカの教訓. ourworld.unu.edu, n/a-n/a

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    Author Blasiak, Robert
    Title 倫理と環境:コスタリカの教訓
    Appearing in ourworld.unu.edu
    Publication Date 2011-12-13
    Place of Publication Tokyo
    Publisher United Nations University
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    Language jpn
    Abstract 課題は明白だ。人口は増加し続け、炭素排出量が記録的な数値に急上昇する中、世界的な環境指標はどれも誤った方向へ向かっているように見える。しかし、楽観主義の余地は多分に残されている。中央アメリカの小国コスタリカでは驚くほど好ましい傾向が現れ続けているからだ。 当初、コスタリカの森林の物語は悲劇のようだった。1940年代、国土の75パーセント以上は手つかずの森林に覆われていて、そのほとんどは熱帯雨林だった。ところがその後の数十年間、無計画で激しい森林伐採が続き、国の貴重な森林資源が現金収入に変えられてしまった。1983年にはわずか26パーセントの国土が森林として残るにいたり、森林の減少率は年間5万ヘクタールに達した。 この時点で、驚くべきことが起こり始める。1989年には、年間の森林減少率が2万2000ヘクタールにまで減少した。1994年になると、さらに減少して4000ヘクタールとなり、1998年の森林減少率はゼロだった。今日、森林面積は52パーセントまで拡大しているが(1983年の2倍)、政府はこの数字を70パーセントにまで引き上げ、2021年までにカーボンニュートラル化を実現するという野心的な目標を打ち出した。 しかし、コスタリカはどのようにして、これほど驚くべき方向転換をなし得たのか? そして、それと同時進行で教育水準の向上や貧困の減少といった社会的指標においても実にすばらしい結果を残せたのはなぜか? 現在、森林破壊や砂漠化や生物多様性の急激な喪失によって大きな打撃を受けている世界中の国も、同様の成果を期待できるだろうか。
    UNBIS Thesaurus ECOSYSTEMS
    SUSTAINABLE CONSUMPTION
    NATURAL RESOURCES
    ECONOMICS
    AMERICAS
    ENVIRONMENT
    DEFORESTATION
    BIOLOGICAL DIVERSITY
    Copyright Holder The Author
    Copyright Year 2011
    Copyright type Creative commons
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    Created: Fri, 17 Feb 2017, 15:55:03 JST by Dunbar, William on behalf of UNU IAS